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フリーライター 山岡俊介
「あの国会質問が武井会長逮捕に」
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宮本
:新しい本、読みごたえありましたよ。
山岡:ありがとうございます。昨年暮れの反武富士デモにも参加していただいて。
僕はもともと武富士問題を追っかけてたわけではないんです。たまたま自分の記事に高額訴訟を起こされて、その中で元課長が僕のもとに飛び込んできたので、くらいついてでも資料をもらってリベンジしようと思ったんです。
宮本
:僕が武富士と警察のゆ着問題を国会で追及したのは週刊「プレイボーイ」の記事がきっかけでした。すると国会で質問したら、またすぐ週刊誌が載せてくれる。そうなると警察も逃げきれなくなって、最後は認めざるを得なくなったんですね。ジャーナリストの方がたとの共同作業で追及できたのはうれしかったですね。
山岡:宮本さんの質問がなかったら、武井会長の逮捕まで行かなかったのは事実。それにしても宮本さんが国会で追及した時点で、新聞に取り上げられなかったこと自体が異常ですよね。だってこれは警察がらみの重大な犯罪で、宮本さんの質問に政府は調査すると約束までしてるんですから。
宮本
:取材はいっぱいきたんですよ。最初の日は大騒ぎ。しかし翌日まったく載らない。その翌日も次の資料を出してまた来るんだけど、それでも載らない。山岡さんの本を読むと当時、宮本がどれぐらい資料を持っているのか探ってくれと警視庁から言われてきた記者もいるらしいですね。

山岡:自分たちが報告してんだから、載らないのは当たり前ですよね(笑い)。大手マスコミが武富士と警察のゆ着問題を書けないのは、武富士から多額の広告料をもらっていることもあるけれど、警察から情報をもらってる記者クラブの存在も大きい。一民間企業の問題すら書けないわけだから、イラクの問題なんか政府や官僚とかを敵に回して何ができるのかと思いますね。
宮本
:なるほど。
山岡:ただ僕は武富士問題でいうと、そこに働いている人が憎くてやってるわけじゃないんです。
武井会長個人については私憤はあるし、それが公的な問題であるからなおさら書かなければと。
宮本
:武富士という一サラ金業者が憎くて追及したんじゃないというのは私も同じです。ただ警察に付け届けする金を武富士がどうやって手に入れたかと言うと、庶民に金を貸し付けて高利でもぎとったものであり、その結果、たくさんの人が多重債務に追い詰められ、命までとられる。一方で「このままでは殺される。助けてくれ」と言う人を救うはずの警察が、追い詰めている側に情報を提供し、付け届けをもらう。こんな構図は絶対許せないという思いでやってきました。
山岡:最初の資料は他党の議員さんにも渡ってたんですか?
宮本 :行ってたみたいですよ。でも委員会で資料を配布したのは私だけでした。ちょうど、民主党の国会議員が右翼に刺された事件があったばかりで、ある党の議員は「勇気ありますね。この資料はヤバそうですよ」って言ってきました。
だから家族には、気をつけてと言わなければなりませんでしたが、高金利に苦しむ多くの庶民の血のにじむ涙や悔しさ、戦前、命までかけて侵略戦争反対を掲げてたたかった日本共産党の議員であることを思えば、こわいから追及をやめようという選択肢は浮かんだことはなかったですね。
山岡:私も、殺すぞと脅されたことはありましたけど、女房は、バカなことするなって言うだけで、何もかばってくれませんでしたよ(笑い)。
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