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 Vol.7 「平和 政治 宗教」
宣光寺住職 小倉雅昭さん
(1) 出会い
(2) 平和への願い
(3) 考えが違うと
(4) 主権者は国民
 「不殺生」の教えのもとイラク戦争や自衛隊派兵に反対、昨春には自ら呼びかけ人となり、前例のない仏教徒によるピースウォークに取り組んだ阿倍野区の宣光寺住職(浄土真宗本願寺派)の小倉雅昭さん。青年時代から小倉さんと旧知の宮本たけし参院議員がお寺を訪問。本堂・阿弥陀如来像の前で、思い出、平和、政治、宗教とざっくばらんに語り合いました。
おぐら・まさあきさん
1959年生まれ。龍谷大学卒業後、奈良県の宝林寺で住職をしていた頃、宗教者平和協議会を立ち上げ、世界遺産登録運動などに尽力。現在、阿倍野区の宣光寺住職。日本共産党を応援する大阪宗教者の会事務局長。

1. 出会い

小倉宮本くんと初めておうたんは、民青同盟の全国地区委員長会議やったね。

宮本 :昼、坊さんをしながら、夜は奈良で民青の地区委員長。忙しい時は袈裟着たまま事務所に行って活動してますっていう発言してたなあ。あれはごっつ衝撃やった。

小倉:そのあと中央委員会でおうた時は二人とも30代。背高うてポマードで頭固めて、スーツとエナメルの靴でピシーッと決めて、その時からおしゃれやったなあ。
 新幹線の中でも、「今、宗教の本読んでるけど、宗教には民族宗教と世界宗教があって」とかゆうて、宗教談義をやりだして。いろんなこと知ってるなあと感心したのを覚えてる。

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2. 平和への願い

「改憲を競い合う自・公・民」(宮本)
「仏の教えに反する9条改悪」(小倉)
宮本 :あれから奈良では世界遺産登録運動とか核兵器廃絶運動が対話が広がって。

小倉:運動を通して、宗教者にも世の中の進歩や平和への願いがあると確信したね。

宮本 :(小倉さんの袈裟の襟を見て)「兵戈無用」、それはいつもそこに付けてるの?

小倉:そうそう。去年、イラク戦争が始まろうとした時に、浄土真宗大阪教区の若手のお坊さんに「何かしませんか?」って声をかけてね。ちょうど大阪城公園であった「せんそうアカン」の人文字の新聞報道を見て、「高校生が呼びかけてすごいなあ」「そしたら坊さんのピースパレードしよ」ということになった。
 僕以外はそんなことするの初めての人ばっかりで、その中の器用な人がホームページとかこれも作ってくれたんよ。

宮本 :すごいなあ。

小倉:兵戈無用というのは「仏説無量寿経」というお経に出てくる言葉で、仏法が広まった理想郷では、国民は安心して平和に暮らし、兵隊も矛も用いることがありませんという意味。このお釈迦様の教えを法律にしたら憲法9条になると僕は思てる。だからこれを変えるのは、仏様の教えに泥をつけることになる。

宮本 :なるほど。小泉内閣は、自衛隊が厳然と存在している中で、憲法9条第2項の戦力不保持、交戦権否認ほどわけのわからんものはないという。

小倉:詭弁やなあ。

宮本 :これにたいして参議院の憲法調査会で僕が小泉首相に、「第2項のもとで自衛隊という世界第2の軍隊を作ったことがわかりにくいのであって、憲法9条は子どもにもわかる」と言うと、向こうは一言も返せんかった。内閣法制局の長官経験者も、首相がそう答弁するのを聞いて背筋が寒くなったと言ってた。小泉内閣は、歴代内閣がこれまで矛盾してないとごまかしてきたことさえやめて、憲法そのものを変えると言いだしてるんやからね。

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3. 考えが違うと

共産党は私心捨てた菩薩様のよう
小倉 :周辺事態とは、極東とはどこまでやとか汲々とやってきた議論は一体何やったのかということになる。

宮本 :小泉という人は議論ができる人ではないんやね。この間、僕が国会で質問した時も「共産党とはまったく考えが違う」と反論するだけ。党も違えば立場も考えも違うからこそ、共通に確認できる事実を探究して交わしあうのが議会なのに。

小倉 :議論の前段階で切ってしまうという姿勢やね。二大政党制っていうのは結局そういうことになる。意見の合う私とあんただけでやりましょう、違うやつは放り出しましょうと。

宮本 :去年の総選挙は二大政党論をふりまいたマスコミの影響もあって、民主党にずいぶん支持が流れたけど、選挙が終わったあと、「共産党は減りすぎや。何してんねん」という意見が多かった。だけどその人らに、「うちに入れてくれましたか?」と聞くと「民主党に入れた」(笑い)。つまり自民党政治を変えんとあかん、共産党も民主党も増えて自民党が倒れたらええというのがその人たちの思いなんやね。

小倉 :一緒にピースパレードしたお坊さんでも、民主党はイラク問題では自民党と違うから、民主党に入れよかという人がいたし。

宮本 :自衛隊の派兵問題では一定、野党共同のたたかいをやってるけど、国会では、自民、民主、公明がメンバーになって、海外派遣自衛隊員を支援する国会議員の会というのを作ったり、憲法改悪でも一緒になってやってる。

小倉 :そういうことをもっとみんなの前に明確にしていく必要があるね。今度の参議院選挙は日本の未来を左右するものすごい選挙やと思う。二大政党制をレールに乗せてしまうのか、そこにくさびを打つのか。共産党の役割は大きいね。

宮本 :6年前の参院選の最終盤、僕の地元の岸和田で小倉くんが、袈裟を着て宣伝カーの上でしゃべってくれたでしょ。選挙終わったあと、「あんたすごいな。本願寺さんを味方につけてるとはびっくりした」(笑い)って声かけられた。ものすごいカルチャーショックやったみたい。

小倉 :僕の場合は“唯仏論”(笑い)やねんけど、共産党がえらいなあと思うのは、考え方とか宗旨が違うからと分け隔てせえへんとこ。科学的社会主義なんかあかんと思てる人でも、南妙法蓮華経でも南無阿弥陀仏でも、共に平和のところで手を合わしましょうと。世界観は違っても、人間にたいするやさしさとか見方とかお互いに共通するもんがあると思う。

宮本 :共産党のイデオロギーは、イデオロギーで人を見たらあかんというイデオロギーやからね。社会の中でどういう立場にあるかという客観的な状態を見て、その人たちにいかにわかってもらうか、立ち上がってもらうかに力を尽くす。世の中を変える仕事というのは、主人公である国民の仕事やから。

小倉 :ええこというなあ(笑い)。菩薩道というのは私心を捨てて人のために尽くすこと。僕は共産党は菩薩様みたいやと思うことがある。一番感動したのは90年代はじめのダブル選挙の時。社会党が大勝して共産党は議席を減らしたのに敗北宣言をしなかった。消費税反対の運動が実ったと。もちろん自分とこも大きせなあかんけど、国民の利益を守っていく、それが共産党の利益なんやというのがはっきりしてる。

宮本 :日本共産党がブレないのは、目の前の損得で動くんじゃなくて、歴史の現実がどうなっていて、国民の利益がどこにあるかを基準に考えてるからなんやね。

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4. 主権者は国民

国民の利益が基準だからブレない
小倉 :知り合いのクリスチャンが、共産党がこの間の全国大会で決めた綱領の未来論が素晴らしいと言うてた。僕ら坊さんは不殺生、すべての人が救われなければならないとか、平和とか平等とか、お釈迦様の教えを守ろうとやってきた。この方は2500年たってもブレない教えを説かはった。
 自民党は保守保守というが、保守を語る値打ちはない。ほんまに保守するんやっら憲法守れ、国民の暮らし守れ、日本の古き文化、伝統、国民的財産を守れよと。
 誰かが大阪人の特徴には3つあると言うてた。「イラチ」「イチビリ」「イッチョカミ」。これは悪い言葉ではないと思う。今の自民党の悪政には大いに怒っていかなあかん。イチビって他の人がせんようなことをする。坊さんがたすきかけて共産党応援するとか(笑い)。それと何にでも口をはさんでいく。主権者は国民やねんから、小泉が何を言おうと国民がどんどんイッチョかんでいく。宮本くんはそれを体現してるから、大阪のシンボルとしてぜひ頑張ってほしい。


宮本 :世界観や考え方が異なる人にも、平和、国民の暮らしを守ろう、そのためにも日本共産党を応援してほしいと、どんどん訴えていきたいと思います。

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