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= たけし Express −No.130− ■ 2005年10月25日 ■ =
               

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(目次)
◇関大阪市長辞職、総選挙に続き大阪市に2匹目のドジョウはいるか?

◇「2つの侵略戦争」と歴史の審判
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◆関大阪市長辞職、総選挙に続き大阪市に2匹目のドジョウはいるか?

 10月18日、関淳一大阪市長が突然の辞職。同時に、出直し市長選挙に
出馬も表明。急きょ11月13日告示、27日投票で、大阪市長選挙がたた
かわれることになりました。郵政民営化法案否決を受けて衆議院を解散し、
総選挙で圧勝した「小泉マジック」をまねようとしているのではないかと言
われています。しかし、果たして柳の下に2匹目のドジョウがいるのでしょ
うか?

 残念ながら、関氏の思惑どおりにはことが進まないのは明白のようです。
関氏は辞任に際して、その理由として、(1)民間の医療生協が運営する芦
原病院(浪速区)に対する市からの融資約130億円が未回収となっている
(2)助役時代に所管した水道局のヤミ退職金・年金を是正しなかった
(3)環境保健局長時代に決裁した外郭団体への融資が返済されていな
い――の3点に対する自らの責任を挙げました。

 しかし、これだけの責任を自覚しているなら辞任は当然としても、再出馬
はないはず。「芦原病院」への130億円などは、不公正・乱脈な同和利権
への市民の税金の無駄遣いそのもの。わが党がいっかんして追及してきた問
題です。つまり、今回の辞職・再出馬で再選されたら、「この3つは水に流
してくれ」というのが関氏の了見のようです。

 冗談ではありません。小泉劇場の「二番煎じ」で葦原病院への130億円
や第3セクターの破たん処理への税金の無駄遣いを全部チャラにしてくれ、
などという虫のいい話を許せるでしょうか?断じて大阪市民は許さないとい
う結果を出さねばなりません。たしかに「歴史は二度繰り返す」・・・一度
目は悲劇として、二度目は「喜劇」として・・・


◆「2つの侵略戦争」と歴史の審判 

 10月17日、小泉首相は5年連続で靖国神社に参拝。内外から厳しい批
判がまきおこっています。誤解しないで下さい。日本共産党は決して神社や
神道を敵視するものではありません。私は岸和田だんじり祭の若頭として、
毎年の祭礼では9月14日「曳き出し」前の弁天さんへのお参り、15日
「宮入り」での岸和田天神宮への参拝、すべて「二礼、二拍手、一礼」の古
式に則って行います。だんじり関係者なら当然のこと…。

 しかし、靖国神社はまったくそんな神社とは違うのです。そもそもの成り
立ちが、若ものを戦争に駆り出し、命を投げ出させるために「戦死したら靖
国の神になる」などと言って、将来ある有為の若ものを戦地に駆り立てたの
です。そもそもが明治になってからつくられた神社であって、われわれが初
詣やだんじり祭でお参りする日本古来の「やおよろずの神」を祀ったもので
はありません。
 
 東条英機以下、A級戦争犯罪人を神として祀っていることが問題になりま
すが、それも「戦犯であっても、すでに裁かれ死んだのだから、死者まで鞭
打つことはない」などという主旨ではないのです。逆に「昭和殉難者」と呼
び、戦争犯罪人ではなかったのだと、自存自衛のための正しい戦争をした人
であって、立派なことをした人なのだというのが靖国神社の主張なのです。

 このような主張を掲げる神社に首相が参拝するならば、日本政府もまたか
つての侵略戦争を「自存自衛の正しい戦争だった」と考えているに違いない
と見られるのは当然であって、首相も国会で問われて靖国神社のそういった
主張を「知っている」と答えました。すべてわかった上で参拝しているとし
たら、いっそう罪は重いといわねばなりません。

 あのアジア・太平洋戦争が日本による侵略戦争であったことは、歴史の審
判が下ったことであり、それをくつがえそうなどという主張は世界に通用す
るはずがありません。中国や韓国をあげると「無礼な反日宣伝」などと青筋
を立てる人がいるので、彼らの好きなアメリカを例に取りましょう。

 18日付米紙ニューヨーク・タイムズは「無意味な挑発」と題する社説を
掲載、「首相は日本軍国主義の最悪の伝統を公然と奉ずる行動に出た」と厳
しい批判を行いました。社説は「靖国神社とその付属博物館は、朝鮮、中
国、東南アジアに非道なつめ跡を残した日本の暴挙を謝罪しようとしない見
解を鼓吹している」と指摘。首相に対して「日本は21世紀に誇りを持って
踏み出せるよう20世紀の歴史を直視する時期にきている」と書きました。
同紙は17日付でも首相の靖国参拝を速報、「神社の宮司やその博物館は、
日本の戦争は西側列強からアジアを解放するためであり、第二次世界大戦は
米国によって強要されたとの考えを強力に主張している」と指摘しました。

 ついに米下院外交委員会のハイド委員長(共和党)も、首相や国会議員の
靖国神社参拝に抗議する書簡を加藤良三駐米大使あてに送りました。ハイド
氏は書簡で「靖国神社はアジアや世界において第2次世界大戦の未解決の歴
史、さらに太平洋に戦争を引き起こした軍国主義的な姿勢のシンボルになっ
た」と指摘。A級戦犯を裁いた極東国際軍事裁判(東京裁判)は勝者の押し
つけた正義ではなく、真の正義だと強調しています。

 さてさて、アジアばかりかアメリカからも「歴史の審判」を突きつけられ
た靖国史観派は、この「無礼な反日宣伝」に対してどうするのでしょうか。

 そして、もう一つの「侵略戦争」と言えばイラク戦争・・・この戦争が国
連憲章を無視した無法な侵略であったことは、日に日に明らかになりつつあ
ります。私は、まだ参議院にいた頃、参議院イラク・テロ特別委員会でイラ
クにおける大量破壊兵器の有無について、小泉首相とやりあったことがあり
ます。(詳しくは私の「国会論戦データ」2004年2月5日、アドレスは 
http://www.miyamoto-net.net/sanin/040205.html#topをご覧下さい)

 あの時、小泉首相は「しかし同時に、パウエル氏は、報道ベースでありま
すが、インタビューに答えて、(中略)サダム・フセイン政権は明らかに大
量破壊兵器の開発、使用に係る意図を有しており、イラクに対する軍事行動
の正しさは歴史が証明するだろうと述べていると承知しております。」など
と答弁したものです。

 しかし今年9月9日、アメリカのコリン・パウエル前国務長官は、ABC
テレビのインタビューで、イラクの大量破壊兵器開発・保有を「告発」して
イラク・フセイン政権打倒の軍事攻撃を正当化した2003年2月の国連安
全保障理事会での自身の演説について、「人生の『汚点』だ」と語りまし
た。パウエル氏はまた9・11の対米同時テロへのフセイン政権の関与につ
いて、「その証拠を見たことは決してなかった」とも述べました。

 ウソやごまかしというものは歴史の検証にたえないものです。昨年2月5
日の小泉首相と私の論戦は、当のパウエル氏によって私に軍配が上がりまし
た。だいたいこれだけ恥ずかしい言い逃れをしてまでイラク戦争を「侵略戦
争」だと認めず、沖縄では県民の悲願である普天間基地の返還にあたって、
名護への米軍基地移設に固執し、「米軍なんだからアメリカに移設せよ」と
いう、独立国家だったら当然言うべき一言が言えない政府が、アメリカに対
して反論などできるはずがないではありませんか。


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                           2005年10月25日

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