宮本たけし 宮本たけし 政治の中身を変える
   


鳩山総務相が「正しいことが通らない」と辞任!

 鳩山邦夫総務相は本日午後、首相官邸で麻生太郎首相に会い、日本郵政の西川善文社長の続投に反対している問題にけじめをつける形で辞表を提出し、首相はこれを受理しました。事実上の首相による更迭です。後任は佐藤勉国家公安委員長が兼務します。鳩山氏の更迭で西川氏の進退問題はひとつの決着をみることになりますが、問題への対応で混乱したとの批判は避けられず、同時に自民党総裁選から首相を支えてきた有力者がまた内閣を去ることで、衆院選を控え首相の求心力がさらに低下するのは避けられないと報じられています。

 辞任後、鳩山氏は記者団に「世の中、正しいことが通らない時があるんだな、今はそういう思いです。今の政治は正しいことを言っても認められないこともある。潔さが大事」と語りました。鳩山総務相と麻生首相の会談は本日午前も約40分間行われました。鳩山氏は終了後、記者団に対し「いろいろとしか言えない。私は自分の信念を全部申し上げたし、首相からもいろいろ質問があった」と述べ、西川氏の続投を認めない考えを重ねて表明したことを明らかにしました。ただ、自身の進退には触れませんでした。

 午前の閣議後の記者会見では「私の主張が受け入れられず、首相が西川氏続投を決めたら、罷免や辞任は十二分にあり得る」と述べ、首相が要求すれば辞任する考えを明らかにしました。一方「首相に罷免されることが分かっていても主張は変えないか」との質問には、「そうだ。そんなことで自分の信念を曲げたら男ではない。首相は(鳩山氏の主張を)分かってくださると信じている」と訴えました。また「かんぽの宿」譲渡問題に関し「国民共有の財産が棄損されることを絶対許してはならない」とも強調しました。

 さらに、首相サイドが、西川氏の鳩山氏に対する謝罪で「手打ち」を図ろうとしていたことを明らかにし、「西川氏が謝るべきは国民に対してであり、私に対してではない」と、西川氏の謝罪では解決にならないことを指摘しました。麻生内閣での閣僚の辞任は、首相の盟友で知られる中川昭一財務・金融担当相に次いで3人目。鳩山氏は、首相を支える国会議員による「太郎会」の会長を務め、過去3回の総裁選で首相を支持する中心人物の1人でした。

 6月9日の参議院総務委員会で、わが党の山下よしき議員が、「日本郵政西川社長、6つの責任」というパネルを示し、西川社長に辞任を迫るとともに、仮に株主総会で西川氏が取締役社長に選任されても総務大臣として断じて認可すべきではないと鳩山総務大臣に所見を問いました。鳩山大臣の答弁は「政治家になって以来、日本共産党と余り意見が合ったことがないのですが、今日は八割方、大体御意見、私すんなり入ってまいります」と述べ、「信念に基づいて判断する」というものでした。

 今回の辞任は、その信念を貫いたものといえますが、麻生首相による事実上の更迭・・・「盟友」と言われた鳩山邦夫氏にまで「正しいことが通らない」と言われた麻生内閣は、もはや風前のともしびの様相です。

 
 

Last Update : 2009年06月12日