この間流れたニュースから、今日の中国を考える
プロフィール 活動ダイジェスト たけしと語る たけしを語る
ムービー メールマガジン 国会論戦データ たけしの日記帳
東奔西走 お便り紹介 こぼれ話 トップページ
 

この間流れたニュースから、今日の中国を考える

 25日の「今日のタックル」で自民・民主両党の国会議員たちが「靖国派」映画の完成披露記者会見で、聞くに堪えない言葉で中国や中国の人たちを攻撃していることをお伝えしました。中国についてこの間流れたニュースからご紹介しましょう。

 中国国家統計局によると、同国の2007年国内総生産(GDP)は24兆6619億元(1元は約15円)と、前年比11・4%増えました。これで5年連続の2ケタ成長となり、11%台半ばの成長率は、1994年の13・1%に次ぐ13年ぶりの高さです。

 成長の原動力は引き続き投資と輸出で、固定資産投資(企業の設備投資や公共事業)が13兆7239億元と前年比25%増、貿易黒字(純輸出)が2622億ドルと同48%増えました。消費も消費財の小売総額が8兆9210億元と17%伸びたといいます。中国はいまや押しも押されもせぬ経済大国、世界経済のプレーヤーとなったことはまちがいありません。18日に開会した通常国会での経済演説で、大田経済財政相が「もはや日本は『経済は一流』と呼ばれる状況ではない」と述べた日本とは大違いですね。

 25日、中国情報産業部は携帯電話に関する統計を発表しました。統計によると2007年12月時点で携帯ユーザー数は実に5億4729万人に上り、普及率は41.6%に達したと報じられています。いまや中国は携帯電話の利用者数でも文句なしの世界一になったようです。同じ昨年12月の日本の状況は契約者数ベースで携帯・PHS合わせて1億台ですからすごさがわかりますねえ。なにしろ人口13億人、日本の10倍以上ですからね。

 次のようなニュースも流れてきました。江蘇省南京市に住む劉(リウ)さんという若い女性が、携帯電話の着信音が原因で会社をクビになったという「南京晨報」の記事。劉さんが働いている会社の副社長はいつも部下を怒鳴り散らしている人で、ちょっとしたいたずら心から、彼女は昨年11月から副社長の怒鳴り声を録音。16回分の録音を編集し、“愉快な”携帯電話の着信音を作りました。「これを聞くと、会社の仲間は大笑いするの」と彼女。

 ある日、会社で彼女の携帯が鳴り、偶然そばにいた副社長は自分の怒鳴り声を聞いて激怒。昨年12月15日、劉さんとの継続雇用契約を取り消すという人事部の通達が出され、年末ボーナスすら支給されなかったというのです。劉さんは1月3日、会社を告訴。突然の訴状に驚いた会社側はあわてて彼女に和解を申し出て、彼女は2か月分の給料1600元(約2万4000円)と年末ボーナス1万元(約15万円)を手に入れたというニュース。まだまだ課題は残るものの「人権感覚」という点でも、急速に先進国の仲間に入りつつあるようです。

 今月、生命時報と北京大学第一医院男性科センターは共同でポータルサイト「捜狐」において性意識に関するアンケート調査を実施しました。93%の回答者がマスターベーションの経験があると回答、うち60%がマスターベーションは性の衝動を解放する正しい方法だと回答しました。マスターベーションなど従来抑圧されてきた性に関する知識が広く普及した現状が明らかとなったと報じられています。

 かつて中国ではマスターベーションは淫らな行為であり、また癖になるだけではなく、視力の低下、記憶力減退、性機能障害などを引き起こし健康に害を与えると考えられてきました。しかし、今回の調査結果では逆にマスターベーションは健康に有益だと考える人が中国でも増えはじめており、記事は北京大学第一医院男性科センターの張志超(ジャン・ジーチャオ)副主任などの見解も紹介しつつ、中国にも正しい性知識が普及し始めたことを示すものとして注目されると論じています。

 中国はいま確実に変わりつつあります。それをいつまでも「遅れた中国」にたいする蔑視に終始する日本の「靖国派」には、世界のダイナミズムが理解できないといわねばなりません。しかもこの変化が「社会主義であるにもかかわらず」という理解ではなく、わが党が主張してきた「ソ連・スターリン型『社会主義』」とは無縁の「真の社会主義・共産主義」にとっては、当然の変化だと見るべきだと思います。

 
 
Copyright (C) 2001 TAKESHI MIYAMOTO All rights reserved. 本サイトの内容を無断で複写複製することはできません。