年金記録の年度内照合…「選挙なので言ってしまった」という町村発言の重大さ
町村信孝官房長官は本日午前の記者会見で、「基礎年金番号に未統合で宙に浮いた年金記録の統合を来年3月末までに完了する」とした自民党の参院選公約について「最後の1人まで3月末までにやるというわけではなく、選挙なので『年度末まですべて』と縮めて言ってしまった」などと述べ、年度内の年金照合の完全実施は困難であることを認めました。
年度内までに統合が完了しない記録については「離婚などによって名前が変わったり、すでに亡くなったり、漢字変換が原因で氏名が間違ったりしたもの。来年4月以降も(照合作業を)やる」と説明したものの、統合作業の完了時期に関しては「分からない」と述べました。すでに社会保険庁は宙に浮いた年金記録約5000万件のうち、18・5%にあたる約945万件が統合が難しい記録であるとの調査結果をまとめています。
しかし一国の大臣たるものが「選挙なので言ってしまった」というのは何たることか…町村氏が自らの発言の意味するところの重大さに気付いていないことこそが、むしろ一番深刻な問題だと思います。「選挙に勝つためには少々いいかげんなことを言っても許される、そんなことはよくあることだ」とでも言いたいのでしょうか。
本来は選挙のときに語ったことこそ、最も守られなければならないことであり、選挙のときにいいかげんなことを言うことは、有権者の判断を欺くという点で、平時の虚言より罪は重いはずです。第一「選挙なので言ってしまった」などという言葉を聞かされたら、有権者はこれから選挙のときに政党や候補者の言うことを信じる気持ちにならないでしょう。こういうことをわかっての発言なのでしょうか。
町村信孝氏は都立日比谷高校ではラグビー部の主将もつとめたラガーマン。ラグビー愛好国会議員連盟のメンバーで、国会議員ラグビーチームでは私も何度もいっしょにプレーしました。今回の発言はラグビーの試合中に反則をしておいて、「試合中なのでやってしまった」と語るようなもので、大ブーイング必至の発言。こういうところにも、政治的衰退が極まった自民党の末期的な姿が示されているようです。
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