地球温暖化問題と日本共産党、佐藤優「マルクスのすすめ」
プロフィール 活動ダイジェスト たけしと語る たけしを語る
ムービー メールマガジン 国会論戦データ たけしの日記帳
東奔西走 お便り紹介 こぼれ話 トップページ
 

地球温暖化問題と日本共産党、佐藤優「マルクスのすすめ」

 この間各地で開催され、私も講師をつとめさせていただいている、日本共産党の改革の方針を語り日本の前途を語り合う「つどい」では、温室効果ガスと地球温暖化問題についての質問がよく出されます。北極の氷が溶けて半分ぐらいになってしまい、ホッキョクグマが溺れ死ぬとか、南の島が水没しはじめているなど、テレビ番組でもショッキングな場面が放映されています。

 昨年11月に国連IPCC(気候変動に関する政府間パネル )が発表した報告書では、「温暖化が突然の回復不能な結果をもたらす可能性がある」と強く警告し、「今後二十年の努力が重要」であることを強調しています。「突然の回復不能な結果」ということで恐れられていることの一つは、グリーンランドと南極の氷が溶け出すこと。グリーンランドの氷と南極の西半分の氷が、陸地から滑り落ちて海に流れ出した場合、海面は6メートル上昇するという予測もあります。

 海面が6メートル上昇するとどうなるか。大阪は半島になり天六や中津があたりが岬の先端、新大阪はその先の島になります。尼崎も吹田も水没、枚方あたりまで海岸線が入り込み、北河内各市は全滅、東大阪も海の中に沈みます。(海面が1メートルずつ上昇するとどうなるか、そのシュミレーションを見たい方は「Flood Maps」http://flood.firetree.net/を参照して下さい)

 国際的にも大問題となってきた温室効果ガスの削減問題、2020年までの中期の削減目標を数値で明らかにすることが強く求められているのに、これまで日本政府はアメリカやカナダとともに、それをいっかんして妨害してきました。ヨーロッパ諸国は、のきなみ京都議定書の削減目標を超過達成し、さらに大幅削減に踏み出そうとしているときに、これほど情けない態度はありません。どこに違いがあるか、ヨーロッパでは日本と違って温室効果ガスの削減を企業に義務づけているからです。

 日本でも、ゴミの分別やスーパーのレジ袋の削減でも、ノーマイカーデーやハイブリッド車の普及でも、国民の努力は決して外国に劣るものではありません。日本人は元来きわめて真面目な国民ですからね。しかし、問題は企業、とりわけ大企業です。「省エネルギー法」にもとづいて経済産業省に報告された国内の発電所や工場などの事業所のCO2排出量について、環境NGOの「気候ネットワーク」(浅岡美恵代表)がおこなった最新の分析と推計では、製鉄所や発電所など全国150事業所が、国内全体のCO2排出量の51%を占めています。

 ここにメスを入れられなければ、国民がどんなに涙ぐましい努力を行なおうとも、事態の抜本的な打開は望めません。この点でも財界・大企業にズバリものが言える政治を開いてこそ日本と地球を救う道です。少なくとも、同じ資本主義であっても、今の「ルールなき資本主義」を脱して、せめてヨーロッパ並みの「ルールある資本主義」に切り替えること。さらに、その先に「資本家の儲けを目的に生産する」という資本主義の枠組みを抜け出して、国民全体の利益のための生産に切り替える社会主義に踏み出す。これが私たち日本共産党の「綱領」の立場です。

 そんな折、「アエラ」3月10日号に、元外務省分析官の佐藤優氏が「マルクスのすすめ」という記事を書いているのを読みました。佐藤氏は、あの鈴木宗氏と行動を共にし、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕され、一審・二審とも有罪判決を受け、現在上告中。「私のマルクス」という本がベストセラーになっているそうです。記事を一読したところ、すべてを了とすることはできませんが、半分以上は頷けるもの。

 「現代社会のシステムを説明できるのは、近代経済学よりむしろマルクス経済学なんですよ」「『次なる危険は共産主義からでなく、市場原理主義からやってくる』そう言われ始めて10年以上がたつ。予言が日本で現実味を持ち始めたいま、マルクスから学ぶべきモノはとても多い。」など新自由主義批判の立場は鮮明です。「資本論」から「ドイツ・イデオロギー」「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」にいたるまで幅広く言及しています。

 思わず、佐藤優氏の「私のマルクス」を書店に注文してしまいました。ただし「マルクスマスター」というのは、ちと言いすぎ。これらマルクスの古典の深い理解をお望みの方は、ちょうど最近不破哲三さんが出版された「古典への招待・上巻」(新日本出版社、1900円)をぜひお読み下さいね。

 
 
Copyright (C) 2001 TAKESHI MIYAMOTO All rights reserved. 本サイトの内容を無断で複写複製することはできません。