GIDのKさんと会う、米アカデミー賞のニュースに思う
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GIDのKさんと会う、米アカデミー賞のニュースに思う

 朝から府常任委員会。残すところ4日間になった2月活動の到達点と指導の強化方向、3月1日に開催する府委員会総会への府常任委員会報告の内容について提案を受け、議論し、確認しました。続いてGID(MtF)のKさんが久しぶりに訪ねてこられるとのことで、私の事務所でお会いしました。

 Kさんは社会福祉法人「大阪自彊(じきょう)館」(大阪市西成区)から「性同一性障害(GID)」を理由に雇用契約を打ち切られ、それを違法だとして、慰謝料200万円の支払いなどを求めて提訴し。今年1月、大阪地裁(中山誠一裁判官)で勝利和解。和解条項で、法人側に解決金として180万円を支払わせるとともに、Kさんが不快な思いをしたことに対して「遺憾の意」を表明させた人です。

 そのご報告と、新しい職場であるインド・スリランカ料理の店「PANDULA(パンドュラ)」のご紹介にお見えになったのです。なんと「パンドュラ」のオーナーシェフ、ウィリアム・パンドュラさんからのお土産まで…スリランカのお酒「DOUBLE DISTILLED ARRACK」をいただきました。この「アラック」というお酒は、アラビア語で「汁」を意味するアラク(Araq)が語源だと言われ、日本でも「阿利吉酒」として江戸時代から知られていた由緒正しいお酒です。

 そもそも世界の蒸留酒の蒸留技術及びその伝播は、アラブ地方に始まったと言われ、大きく西ルート(ヨーロッパ)と東方ルート(陸路、海路)に分かれて伝わりました。「アラック」はスリランカではココナッツの花苞から花汁(TODDY:トディー)を採取し自然の状態で天然発酵させたものを主原料として用います。それに連続式蒸留と単式蒸留を施し、それぞれ蒸留方法ごとにハルミラ材の樽(14,000リットル)に詰めて4年以上の長期熟成を経てブレンドして造るもの。ウィリアム・パンドュラさん、ありがとうございました。必ずお礼に一度お店にお伺いしますね。

 さて、今日は米アカデミー賞の話題を一つ。今回のアカデミー賞ではフランス人のマリオン・コティヤールさんが「エディット・ピアフ 愛の讃歌」(オリビエ・ダアン監督)の熱演で主演女優賞を獲得したことで、フランスは喜びに包まれているとのこと。仏人女優の同賞受賞は故シモーヌ・シニョレさん以来、48年ぶりで、フィガロやルモンドら主要紙が一面で報じたほか、テレビも感激の受賞風景を終日放映。サルコジ大統領、フィヨン首相、アルバネル文化相らが次々祝電を打ったそうです。

 同時に今回のアカデミー賞では、米脚本家組合(WGA)の久しぶりのストライキによる式典への影響が懸念されてきました。実は、「アカデミー賞」を主宰するアメリカ映画芸術科学アカデミーは、労働組合とのせめぎ合いを続けてきた歴史があるのです。そもそも同アカデミーは1927年に映画産業が労働組合に対抗する目的で設立。その後も、式典ボイコットをちらつかせて待遇改善を要求する組合に対し、アカデミー側は各賞の投票者や会員に組合員を取り込むなどして懐柔してきた経緯があるといいます。

 昨年11月、約19年ぶりに突入したWGAのストは、インターネットなどによる映画やテレビ番組の配信増加が背景にあり。報酬の増額を要求するWGA側と、製作会社側の交渉が決裂したことによるもの。アカデミー賞の前哨戦とされるゴールデン・グローブ賞授賞式は、映画俳優組合がWGAに賛同し候補者が多数欠席する見通しとなったことから、中止に追い込まれました。

 アカデミー賞の式典が約2週間後に迫った2月12日に、WGAが、製作会社側が譲歩する提案について受け入れを決定したことにより、3カ月あまりに及んだ混乱は正常化されました。「グローバル化」の名のもとに、次々と「アメリカ化」を進めてきた日本…しかし本家のアメリカにはちゃんと産別の労働組合もあれば、ストライキもやるんですね。「新自由主義」政策ばかりでなく、アメリカのこういう良い面こそ学ぶべきだと思います。

 
 
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