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シャンプー、テレビ、そして「東横イン」…「ユニバーサルデザイン」を考える

 今日は藤井寺市と高石市の「新春のつどい」へ。今日は雪のちらつくとっても寒い日でしたが、どちらの「つどい」もたくさんの人が集まってくださって、来年のいっせい地方選挙、そして参議院選挙の勝利へ、意気高い集まりでした。決意をこめたごあいさつを申し上げるとともに、参加者のみなさんと交流させていただきました。

 さて、今日は少し別な話題を…。私はよくお風呂でシャンプーとリンスを間違えてしまうのです。「容器にギザギザがあるのがシャンプーやんか、そんなことも知らんのかいな」と妻に怒られ、「これを『ユニバーサルデザイン』と言うんやがな」とまでご指摘をいただきました。「ちょっと待てよ…その『ユニバーサルデザイン』なら俺の専門やないか…」とのやりとりに。

 この間障害者の全面参加の問題は「障害者でも利用可能」という意味の「バリアフリー」という考え方から、今ではすべての人に優しい「ユニバーサルデザイン」という考え方に発展してきているということは、このホームページでも繰り返しお話してきました。なるほどシャンプーについている視力障害者用の容器のギザギザは、視力障害者のみならず、すべての人に役立ちます。だって誰でも頭洗うとき目を閉じますものね…。

 でもこういう風に「ユニバーサルデザイン」が当然の姿になっている物というのは、このシャンプーとリンス以外、それほど多くはありません。まだ日本社会はせいぜい「バリアフリー」であって、「ユニバーサルデザインが当然」というところまでは行っていないのが現実です。問題は効率とコスト…シャンプーのギザギザだって、付けないより付けたほうが、わずかでもコストが上がるでしょ。

 「東横イン」の違法建築・無断改造問題。とくに「ハートビル法」や自治体の条例などにもとづく障害者用客室や駐車場を自治体の「完了検査」後に改造撤去していたというものですが、指摘されて同社は「障害者用客室は利用率が低く、採算性を上げるため改造した」と語っています。つまり「コスト」が高くつくからというのが最大の理由です。ホテルを例に取れば、「ユニバーサルデザイン」という考え方をとるなら、すべての客室を障害者でも宿泊できるようにすることですが、「ハートビル法」に定められた「バリアフリー」でさえ「お荷物」「無駄」というわけです。社長の会見も実に不真面目で…この会社、絶対に許せませんねえ。

 しかし「ユニバーサルデザイン」がまったくわかっていないのは、実は何もこういう性悪な会社だけではないのです。たとえば松下やソニー、日立やサンヨーがつくっているテレビです。私は聴力障害者の情報保障のために放送番組に字幕をつけさせることを強く要求し続けてきましたが、いくら放送に字幕が付与されていても、今の日本のテレビは専用のアダプターがなければ字幕は出ません。見ることができないのです。

 しかしアメリカではすでに、「テレビデコーダー法」(Television Decoder Circuitry Act)という法律によって、13インチ以上のすべてのテレビに字幕を表示するための「ICチップ」の内臓が義務付けられています。つまりアメリカでは字幕が表示できることはテレビの「ユニバーサルデザイン」となっているのです。ところが日本ではいっこうにそうはなりません。これも「コスト」が問題にされるのです。

 しかし、これはやろうと思えばすぐにでも出来ることです。だって、松下でもソニーでもアメリカ向けに売っている13インチ以上のテレビには、もちろんすべてICチップを内蔵しているんですからねえ(そうでなければアメリカで販売することは許されません)。やろうと思えばできるはずです。こんなことぐらいなぜすぐやらんのでしょう。

 私がライフワークとして取り組んでいる、「鉄道車両の車両間転落防止装置」(いわゆる「転落防止ほろ」)や「ホームドア、ホーム柵」の設置の問題もそうです。直接には視力障害者の命にかかわる大問題ですが、晴眼者だって転落防止設備があったほうが安全に決まっています。つまり、これらもすべての人に優しい「ユニバーサルデザイン」です。

 「シャンプー」ではすでに実現している「ユニバーサルデザイン」ぜひとも社会のすみずみに広げてゆくためにも、松下やソニー、あるいは各鉄道会社は耳を傾けていただきたいものです。





 

 
 
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