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靖国神社「遊就館」の展示を変更!今までの主張維持できず!

 靖国神社は19日、戦史博物館「遊就館」に展示している歴史記述で、当初は「見直す必要はない」としていた中国関連の記述について、一部表現を変える方針を決めたと報じられています。10月に修正することを決めていた第二次世界大戦の米国関係部分に加え、来年1月1日から新しい展示に切り替えます。

 新たに修正することを決めた中国関連の展示パネルは、「日露戦争から満州事変」「満州の歴史」「支那事変」の三つ。修正後の具体的な表現は最終調整中だといいますが、例えば「支那事変」のパネルは、盧溝橋事件(1937年)が起きたきっかけとして、現在は「中国正規軍による日本軍への不法攻撃」や「日中和平を拒否する中国側の意志があった」などと表現していますが、「事実関係に誤りはないが、表現が足りずに誤解を与える部分があったので、もう少し柔らかい表現に言い換える」(監修関係者)などと説明しています。他の2展示も、基本的には同じ考え方で見直す方針。

 また、記述の根拠となる史料として、中国側の刊行物も含めて多数提示し、「一方的な記述ではない」ことを強調したい模様。このほか「ヒトラー」「スターリン」「ルーズベルト」を同列に並べている展示方法や、「日米交渉」のパネルの記述についても見直します。同神社は今回の修正を「中間報告」と位置付けており、来年7月の遊就館新築5周年に向け、全面的な変更を検討しているといいます。

 靖国神社の軍事博物館「遊就館」については、昨年5月の「日本共産党時局後援会」で不破哲三議長(当時)が、その展示の内容を紹介しつつ、「あの戦争はアジア解放のための正義の戦争だった」などとする靖国神社の立場がアジアと世界にはたして通用するかと問いかけて以来、大きな問題となってきました。そしてその立場は、日本の侵略と植民地支配の被害を受けたアジア諸国はもちろん、欧米のメディアや議会からも非難の声が上がってきました。

 「遊就館」の展示は、アジア侵略を「アジア解放のためだった」と歴史を偽るばかりか、日米戦争も「ルーズベルトの陰謀によってひき起された」「自存自衛の為のやむを得ぬ戦争だった」と描いており、とてもアメリカをはじめとする欧米諸国も受け入れられるものではなかったからです。

 こういったわが党の告発と追及に、小泉前首相も国会答弁では「靖国神社の考えと私の考えは違う」と言わざるを得なくなりました。追い詰められた「靖国派」は今年10月、「第二次世界大戦の米国関係部分」だけ展示内容を変更するという姑息なことを決めていましたが、いよいよそんなゴマカシでは世界に通用しないことが明らかになり、もはや今までの主張が維持できなくなったのです。

 変更された展示内容がどのようなもになるかはわかりませんが、「事実関係に誤りはないが、表現が足りなかったので、柔らかい表現に言い換える」というようなことで許されるものではありません。こういう態度に示されていることは、こういう勢力こそ「礼節を重んじ、いさぎよさを美徳とする」などと力説してみせる彼らの「日本人の歴史や伝統」と対極にあることを、はしなくも暴露していると言わねばなりません。

 

 
 
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