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今日は一日、マルクス「地代論」にとりくみレジュメを作成

 今日は一日、マルクスの「地代論」にとりくみ、明日の学習会のレジュメを作成。「差額地代」の第一形態(差額地代I)までいきました。「地代論」はすでにマルクス以前に古典派経済学者、とりわけリカードウによって「差額地代」については、かなりのところまで解明されていました。

 同じ資本を投下しても、豊度や位置の違いによって、いろいろな土地が、異なる収穫を生むということ。そしてそれが地代の違いにあらわれるということは誰でも知っている事実でしたから、「差額地代」というものは、早くからその存在が確認され、研究の対象になってきたのです。

 しかしリカードウは、「差額地代」については、ほぼ正しい解決を与えながら、「絶対地代」についてはその存在すら否定するという立場をとりました。しかも差額地代論に「土地収穫逓減の法則」というような誤った議論をもちこんだがために、いっそう混迷に陥ることになったのです。

 ですからマルクスが科学的な地代論を確立するにあたって、もっとも力を集中したのは「絶対地代論」の解明でした。マルクスが草稿を書いた順序でいえば、まず「絶対地代」という表題で「45章、絶対地代」、「46章、建築地地代。鉱山地代。土地価格」、「47章、資本主義の創生記」の部分を最初に書き、そのあと「差額地代」という表題をつけて、38章から44章までの草稿を書いたのです。

 しかし「差額地代」の草稿執筆中にマルクスは、自分の心覚えとして、一つのメモを書き込み、「仕上げの際には『差額地代』を先にする」という組み替えのプランを示しました。マルクスの没後、エンゲルスがそのプランに従って編集したのが、現行版の第六編の組立なのです。

 ですから「資本論」における地代論は「38章、差額地代。概説」から「39章、差額地代の第一形態(差額地代氈j」という順で展開されます。そしてマルクスは、同じ面積の土地に、等しい資本が使用されたとき、土地の性質によって、得られる収穫に違いがでてくることに、差額地代が生み出される根拠を見いだしました。

 豊度の違う4種類の同一面積の土地A、B、C、Dを想定し、Aが最も貧しい土地で小麦1クォーターを収穫し、Bは小麦2クォーター、Cは3クォーター、Dは4クォーターの収穫だと想定します。そこからこれらのそれぞれの土地がどれだけの超過利潤を生み出すかを計算によって求めるのですが、ここで気をつけなければならないのは、工業の場合には市場を支配する市場価格は、平均的な、あるいは中位の生産諸条件のもとで生産された商品の生産価格によって規定されるのですが、農業の場合には「平均的な生産諸条件での生産価格」ではなく、最劣等地(この場合ならA)での生産価格が規制的な生産価格となります。

 不破さんは、「『資本論』全三部を読む」第7冊の43ページの(注)で、これについて「この章でのマルクスの『差額地代』の説明では、最劣等地の生産価格が規制的な生産価格になるということ自体の説明が欠落しています。」と述べ、「この章を読む時には、その論理をおぎなって読む必要」があると指摘し、論文「カール・マルクス」におけるレーニンの説明を紹介しています。

 それは「資本主義諸国では土地の面積が限られており、のこらず個々の経営主に占有されているために」・・・最劣等地での生産費によって決まる、というもので不破さんの説明も、このレーニンの「おぎない」以上の説明はありません。しかし、ではなぜ土地の面積が限られ、しかもそれらが個々の経営者によって占有されていると最劣等地での生産価格が規制的な生産価格になるのか、これがなかなかすっきりと腑に落ちないのです。

 どなたかご存じの方、すっきり腑に落ちる説明をしていただけません? とりあえず学習会ではこれを討論テーマにしてみようと思います。

 
 
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