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岸和田市長選挙が告示、「新自由主義」に展望はあるか?

 いよいよ岸和田市長選挙が告示。大阪市立大学名誉教授で原市長がすいせんする谷口まことさんが立候補。出陣式に1000人を超える人たちが集まりました。出陣式には「新聞詠み(しんもんよみ)河内音頭家元の河内家菊水丸さんも駆けつけ谷口候補を応援。いよいよ1週間の選挙戦に突入です。

 さて昨日から韓国の釜山で「APEC(アジア太平洋経済協力会議)」が開催されています。初日の記者会見でも靖国参拝問題に質問が集中、「アジア軽視」「米偏向」への反発が広がり、日本外交の孤立とゆきづまりが鮮明になりました。

 英BBC放送の記者は、靖国神社の戦争博物館である遊就館では過去の戦争を「防衛のためとして正当化する見解を流している」と指摘。首相の参拝は日本の姿勢を疑わせる「あいまいなメッセージを送ることになるのではないか」と首相をただしました。首相は「その(遊就館の)見解を支持しない」と答えましたが、日本をめぐる険悪なムードの広がりを米国でさえ懸念しはじめたと報じられています。

 それで思い出したのは親友の碇山洋金沢大学経済学部教授とこの間交わしたメールです。私が彼の研究論文の読後評をメールで送った中で、「『小泉構造改革』の本質は、これまで自民党が重用してきた『緩衝機構』…業界団体や族議員といったシステムを全部破壊して、よりむき出しの『新自由主義』を貫徹することにある」と書いたことについて、碇山教授は返事で次のように指摘されました。

 「小泉改革は経済的には新自由主義的改革をめざしていますが、これは貫徹できそうにもありません。対アジアで新自由主義的な行動を貫徹することが、靖国に象徴される政治的・イデオロギー的障害のために、不可能だからです。端的に言えば、EUやNAFTAのような経済圏をアジアにつくることができない。ドル、ユーロとならんでYenなりAsia(?)なりを国際的通貨として新自由主義的市場をアジアに構築することができないからです。

 対米的には新自由主義的(=アメリカに収奪される)だが、対アジア的には新自由主義的収奪を貫徹できない(いまでも相当収奪していますが…)。−−新自由主義的改革を押し進めている人たちの頭の中身が復古的、反動的なので、中途半端で歪な「ナンチャッテ新自由主義」にしかなれません。

 したがって、日本の勝ち組は、アメリカの勝ち組のようには人数も、一人当たりの所得・資産も大きくはならない。基本的には国内の負け組を搾るだけで、グローバルな勝ち組にはなれないですから。その意味では、アメリカ以上に、ごく少数の勝ち組と圧倒的多数の負け組の格差がひろがり、矛盾はひろがると思います。」

 なるほどねえ、さすが経済学者。だから彼らの改革論はチンケなんですねえ。この経済と外交の「ゆきづまり」をおおもとから打ち破る本当の日本改革へ、私たちの「日本改革論」を対置すべきときです。

 
 
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