朝から府常任委員会で4中総討議、阪神買収の「村上ファンド」とは…
朝から府常任委員会の会議。4中総(日本共産党第4回中央委員会総会)後はじめての会議で、4中総にもとづいて議論を深め、府委員会総会に提案する府常任委員会としての方針の具体化を行いました。
さて、元通産官僚・村上世彰(よしあき)氏が率いる「MACアセットマネジメント」(いわゆる村上ファンド)による阪神電鉄株の買収問題は、「阪神タイガース優勝」の熱気冷めやらぬ大阪の街では大きな話題に・・・「村上ファンド」は10月1日時点で阪神電鉄株の3分の1をこえる38.13%を保有、拒否権を確保していました。その後、「村上ファンド」の阪神株の保有比率は10月3日時点でさらに1.64ポイント上昇し39.77%に。村上ファンドが11日、関東財務局に提出した大量保有報告書で明らかになりました。690万4000株を市場で買い増したということ。
東京証券取引所では同日の阪神株は808円から967円で推移しましたから、800円の700万株ならざっと56億円のお金を一日で動かした計算になります。そもそも「村上ファンド」が9月末までに阪神電鉄株を買うのに使った額は1000億円。ニッポン放送に買収をしかけた「ホリエモン」ことライブドアの堀江貴文氏は、リーマンブラザーズから800億円を調達したことが明らかになっていますが、村上氏のスポンサーは?
そもそもニッポン放送買収の話をライブドアに持ち掛けたのはこの村上世彰氏であり、その村上氏に話を持ち掛けたのがリーマンブラザーズ証券だと言われています。では、この村上世彰氏の後ろ盾は誰か?それはオリックスグループのドン・宮内義彦氏。オリックス社長(当時)の宮内義彦氏らを後ろ盾に、40億円で始まった村上ファンドの運用資産はいまや2000億円に達しています。さらに村上氏は「一声かければ、米国の大学運営基金や年金基金のグローバル・マネーが、1日で5000億円も集まる」などと豪語しているのです。
さて、では阪神株買収をしかけた村上氏の目的は一体何か?「朝日」10月11日付夕刊の「鈴木暁子」署名の解説記事によると「本命は不動産含み益」とのこと。阪神電鉄は「石橋をたたいても渡らない」と揶揄される堅実経営で、財務内容はきわめて良好。
たとえば阪神電鉄が保有する阪神甲子園球場。球場敷地の帳簿上の価格(簿価)は、わずか800万円、取得時の価格が帳簿上にそのまま記載されているのです。しかし、もしこれを売却すれば、周辺の現在の地価で換算して実勢価格は200億円となります。200億円と800万円とのこの差額、つまり199億9200万円が「含み益」ということになります。
阪神電鉄には、他にもこういった「含み益」をもつ土地や建物があり、この「益出し」を行えば5000億円と公表されている阪神電鉄の総資産は、実際には7000億円以上の価値があるだろうと見られています。村上氏は1000億円を超える資金で阪神株を買占め、経営陣に影響力を行使することによって、この莫大な売却益を株主に還元せよと迫ろうというのです。
しかし堀江氏にしても村上氏にしても外資や独占大企業の資金を使って株を買占め経営に介入、相手企業が公共性の高い「放送局」であろうが、大阪をはじめ国民的な人気を誇る阪神タイガースであれ、情け容赦なし。関心があるのは株価の上昇と自分たちのファンドにいくら利益をもたらすかだけ…いよいよ「資本」というものの本質が、あらわになった事件だとも言えるでしょう。
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