辻元清美氏の大阪10区出馬表明と社民党(これも長いが必見です)
辻元清美元衆議院議員が社会民主党に複党し、衆議院大阪10区から出馬表明、社民党近畿ブロック比例と重複立候補するようです。私は昨年の参議院選挙大阪選挙区をたたかったものとして、この人の行動については論じさせてもらう権利があります。なにせ昨年の参議院選挙私が現職でいる大阪選挙区に「護憲の議席が必要」と主張して、執行猶予中にもかかわらず出てこられたんですからね。ちなみに彼女は昨年2月、東京地裁において「懲役2年執行猶予5年」の判決を受け、本人も控訴せず3月に判決が確定し、依然として現在も執行猶予中です。
そもそも彼女が1996年衆議院選挙に社民党から初当選した当時、社民党は「自社さ」政権の与党でした。私が初当選した1998年7月の参議院選挙まで社民党は与党だったわけですから、彼女の政治家としての出発点は自民党と一緒になった政権与党の一員だったのです。「自社さ」政権に入るにあたって社民党は日米安保条約の存続を認め、自衛隊は合憲であるという立場に転換しました。また消費税をそれ以前の3%から5%に引き上げたのもこの「自社さ」政権のやったことでした。
彼女はその「自社さ」政権で社民党の政策スタッフとして、与党政策担当者会議に出て、自民党と政策のすりあわせをやってきた人。私が大阪選挙区から国会に出てからも彼女は社民党大阪府連の代表でしたから、顔を合わす機会も多く面識もあります。当時彼女は私などに「共産党も安保条約や自衛隊くらい認めないと時代に取り残されるよ」ってなタッチで、見下した態度でしたからね。それ以来、私は彼女を「護憲派」だとは絶対に認めないのです。
その彼女が昨年の参議院選挙に、「護憲の議席が必要だ」と言って出て来た時には驚きとともに呆れましたね。だって彼女が「時代遅れ」と見下した、一切ぶれずに「安保条約廃棄・自衛隊は違憲」と主張し続ける日本共産党の私が現職でいる選挙区にですよ。「護憲の議席が必要だ、執行猶予中ではあるが、いてもたってもいられない思いだ」などとは何たる言いぐさかと…。
しかし昨年彼女は「無所属」でした。社民党の彼女は今書いたような立場を取ってきた人です。しかし色々な事件があり、「ごめん」とも謝って、過去を断ち切って立候補した。その彼女に決め付けのような批判は控えました。まして私が現職でしたからね。選挙告示前、「護憲の議席を守るため、護憲派候補の一本化を」と私のところに立候補辞退を勧めるメールを送って下さった「進歩的知識人」のみなさん、私はあなたがたの思考回路を疑います。そして人間性も…。
今回、彼女が社民党に戻り、大阪10区から衆議院に出る、しかも安全確実な比例重複候補として…このニュースを聞いて、憤りを禁じ得ません。これではっきりしたので、言いますが彼女が昨年口にした「ごめん」はウソです。謝る気持ちなど毛頭無かったということです。そして社民党の候補ならば、もはや彼女は断じて「護憲派」などではありません。
社民党は今回の総選挙で民主党と選挙協力を行い、民主党との連立政権をめざしています。全国7選挙区で民主党が候補を立てないかわりに14選挙区で社民党が候補者擁立を見送ること、このうち少なくとも3県10選挙区で両党県連がお互いの候補を推薦するか、選挙協力することが決定しています。
民主党は明確な改憲派。今回のマニフェストでも、「自らの『憲法提言』を国民に示す」と明記。改憲発議に必要な国会での3分の2以上の賛成を得るため「国会におけるコンセンサスづくり」に努力するというのです。この党と連立をめざして、なぜ「護憲」などといえるのか。辻元氏は出馬会見で配布した「立候補決意表明」と題した文書で「小さくとも、政権交代が起これば、連立政権の一翼を担い、政治のキャスティング・ボードを握って政策を実現する可能性を秘めています」というのですから、まさにあからさまではありませんか。
政治家としての出発点では自民党と組んで「護憲」の旗を投げ捨てた辻元氏と社民党、今度は「改憲」を明言する民主党と組もうというのですから、とても国民にとって信用できるものではありません。「たしかな野党が必要です」との私たちの訴えがますます光りを放っています。
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