府常任委員会の会議と「社会進歩と教職員の生き方を考える集い」の準備
今日は朝から府常任委員会。昨日の「日本共産党創立83周年記念演説会」の感想を交流するとともに、可能性が高まりつつある解散・総選挙にどう備えるか。そして何よりも選挙勝利の最大の保障である「大運動」の成功めざして指導と活動の強化方向について議論しました。会議後はデスクワーク。ついに「NPT再検討会議報告集」1000冊弱の印刷が終わりました。まもなくカンパをお寄せいただいた方に郵送できる運びとなりました。みなさんのご協力で、なんとか全部カラー印刷でつくることができました。まことに、ありがとうございました。
その後は明日の「社会進歩と教職員の生き方を考える集い」の準備。若い学校の先生たちと生き方や生きがいを考えあおうという主旨の取り組みで「人間・宮本たけし」をありのままに語って欲しいというご要望・・・。いつもの政策や情勢の訴えとは違って、これはそうとう力がいります。
事務所の人たちも帰って、私一人が事務所で、あれこれと考えながら準備していた午後8時半頃、飛び込みの来客が・・・。聞くと資産運用のセールスだと言うのです。昨年春就職したてという若ものでした。「何の資産運用をすすめてるの?」と聞くと、「とうもろこし」だというのです。
まず、ここは共産党の事務所で、私が昨年の夏まで参議院議員であったことなどを話すと「国会議員」と聞いて身を乗り出してきました。もちろん「日本共産党の議員は絶対資産運用なんてしないからダメだよ」とピシャリ。だいたい、そういう誘いでひどい目にあった被害者の相談に乗る所なんだからここは・・・。
「ところで何でそんな仕事してるの?一生やるつもり?」と聞くと「若いうちにこういう厳しい業界で働いて自分を磨きたい」という、ありきたりの答え。「こういう業界でつとまれば、どんな業界でもつとまる」って言うんです。
「君よく考えなよ。君がそういう風に考えるってことは、一生やるようなまっとうな仕事じゃないって、ちゃんと自分でもわかっているってことだろ?結婚して子育てするようになって、子どもに胸をはって説明できる仕事じゃないよね。でもね、年をとってやるべきじゃないようなことは、若くったってやるべきじゃないんだ、そうは思わないかい?」とたたみかけます。
相手も諦めたようで、はいはいと私の話を神妙に聞いていました。「いいかい、その商品にはリスクがあるだろ。リスクがあるということは儲かることもあるかわりに大損することもあるだろ?」「はい、それはそうです。だから、できるだけお客さんに儲けてもらえるように・・・」
「いや違うんだ。何か製品を売るっていう商売なら、相手の客も喜ぶ、君も喜ぶ、会社も喜ぶ、みんな喜ぶってことがあるだろう。しかし、君の所の商売は仮に君の客が喜んだとしても、その人の儲けは誰かの損の上に成り立っているんじゃないかい?」「ええ、まあそういうことになりますね」「そこなんだ、君の商売は絶えず何人かの喜ぶ人と、大勢の泣く人をつくることになるだろう?そういう商売がまっとうな商売になると思うかい?」と言うと完全に絶句。
「まあ、でもそんな仕事しか、いまは就職口ないもんねえ」と言うと「そうなんですよ〜」との返事。「でも、辞めるべきだねその仕事は。私の所には、あなたのようなセールスマンに騙されたという相談が山ほど来る。だいたいはリスクの説明がまともにやられていない」「そ、そういうセールスマンっているんですよね〜」
「でも本当にリスクを隠さず説明したら、みんなやらないだろ?どうしても儲かりますよっていう説明になる。リスクの方は契約書と約款に小さい字で書いてあるってやり方だ・・・そうだろ?」「だいたい、騙された人に、私は必ず言うんだよ。必ず儲かるような話は絶対ないんだ。だって本当に『絶対に儲かる方法』ってものを見つけたときには、人は絶対にそれを他人に教えたりしないものさ。そうだろ?」「は、はい」
「だから、『ぜったいに儲かりますよ』っていう話が来た瞬間、『それはウソだ』と気づかなきゃならない。つまり『私はこれからウソを言いますよ』と言ってるようなものだよ、それは、そうだろ?」「まあ、そういうことになりますねえ」「だから、そういう仕事は辞めるべきだ」「君、君のお客さんが大損をして自殺したっていう体験はあるかい?」「いえ、それはまだありません」
「それは幸いだ、そんな体験をする前にお辞めなさい。『若いうちの経験だ』なんて言ってて、もしそんなことになったら、一生そのことを思い出すことになるよ。そんな人生いやだろ?」「はい」「子どもに『お父さんは昔、人を殺したことがある』なんて言いたくはないだろ。今のうちだ、辞めなさい」「はい、本当に勉強になりました。真剣に考えてみます」などというやりとりに。
帰ろうとするその若ものを呼び止めて、「それとねえ〜。君ところの会社で扱っている『とうもろこし』を食べたことはあるかい?」「いえ」「そうだろ。君ところの『とうもろこし』は食べるために売り買いしてるんじゃないよね」「はい」「そこなんだ、『とうもろこし』という農作物を、『食べる』という本来の目的とは何の関係もない、『儲け』のために売り買いする会社は、君のこともまた『人間』としての値打ちとは何の関係もない『会社をどれだけ儲けさせたか』だけではかるだろう?」
「だから、君の行ってる会社のような業界は、とくに労働者を使い捨てにする。『とうもろこし』と同じように扱うんだ。そう思わないかい?」「なんとなくわかります」「だから、営業成績が上がらなければ、すぐにポイだ、とうもろこしみたいにね。もし、君がそんな風に扱われたら、その時こそ、この事務所の出番だ。すぐに相談に来るんだよ。いいね」そう言って別れました。
このやりとりそのままが「社会進歩と教職員の生き方を考える集い」の講演準備となるような、体験でした。
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