若者の集団自殺事件について考える
埼玉県皆野町で若者7人が集団自殺した事件が大きな衝撃を呼んでいます。7人のうちの1人、東京都文京区の34歳の女性が今月6日、インターネットの自殺系サイトへの書き込みで「練炭、睡眠薬、車」などと計画を公表し、仲間を募集していたことが14日判明しました。
女性はサイトの掲示板に「男女問わずグループで実行したい」と記入。「前に練炭で失敗したので今度は確実に」と、今月上旬に東京都奥多磨町で女性3人と起こした自殺未遂に触れたとみられる記載もありました。
この女性は、かつて自らも自殺についてのサイトを運営し、2001年5月まで内容を更新。「生きるべき理由が見つからない」「世界がすっかり崩壊したらちょっと愉快」と記していました。また、「楽しくないのに生きている意味があるの」などと何度も自殺願望を口にしていたといいます。
暗たんたる気分にさせられる事件です。彼らはなぜ、そこまで死に急がなければならなかったのでしょうか。その心理その思いの奥深くに踏み込み、彼らに生きる展望をもってもらうために、われわれに何ができるのか、何をしなければならないのか、を真剣に考えなければならないのではないかと思います。
私がちょうど10年前、日本共産青年同盟創立70周年記念文化コンクールに応募し入選した論文、「『敗北の文学』と人間の問題」では、当時50万部のベストセラーになっていた鶴見済(つるみわたる)の「完全自殺マニュアル」に触れるとともに、1927年7月24日に報じられた作家芥川龍之介の自殺とそれを論じた宮本顕治氏(日本共産党元議長)の戦前の評論「『敗北』の文学」について論じました。
「完全自殺マニュアル」という本は、あれこれの自殺の仕方について説明し、確実度や苦痛度、費用などを星取表で表すというもので、こういう本がベストセラーになる背景を当時の社会情勢や「階級闘争はもはや時代遅れになった」などという「体制選択論」攻撃との関係で論じたものでした。
鶴見はこの本で「いつでも死ねる、最後には自殺すればいい、と考えることで生きることが楽になる」などと主張し、生きるためのマニュアルだと強弁したものですが、今やいよいよ若者が「集団自殺」などという行動にまで出はじめました。もはや「マニュアル」ではないのです。
あらためて10年前のこの論文から今日までの社会の進展を踏まえた、新たな論究の必要性を感じはじめています。
今日は、東部市場の日本共産党後援会のみなさんが、私を「激励する会」を開いてくださって、参加しました。日本共産党に対するご意見や思いもたくさん聞かせていただき、たいへん実り多い会でした。
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