東京地検は昨日、創価大学出身でNTTドコモ関連会社であるドコモシステムズ元社員の嘉村英二容疑者を逮捕しました。容疑はNTTドコモの端末から顧客の通話記録(通話先、日時など)を引き出し、漏えいしたというもの。
実はこの事件は、すでに2002年10月31日の参議院総務委員会で私が指摘した事件です。「国会論戦データ」の下記をご覧下さい。
http://www.dsnw.ne.jp/~sanin/021031.html
<NTTグループでまたも顧客情報流出>
その後も私は、電気通信事業を所管する議員として、この事件の顛末にずっと関心を持ちつづけて来ました。ついに逮捕という事態を受けて議席がないのは残念ですが、まあ追及はいろんなやりかたでできますからね。
この事件には前段の別の事件がありました。創価大学剣道部の監督(当時)が、さる女性と不倫関係にあり、その女性が別の男と付き合っているのではないかと疑った監督が同じ創価大学の副学生課長に相談。この副学生課長は創価大学同期であった嘉村容疑者を通じて通話記録を入手し、剣道部監督に渡したという事件。
その監督が、通話記録をもとにその女性を脅したことが事件となり、創価大学グループは3人とも逮捕。この副学生部長は、創価学会全国副青年部長という肩書きを持つ創価学会幹部でもありました。
この捜査の過程で、嘉村容疑者が盗み出したのは決してこの女性の通話記録だけではないことが判明。日蓮正宗の信徒団体で創価学会を批判している妙信講副講頭佐藤せい子さんや、元学会員で、創価大学教授の夫と離婚した後、学会に批判的立場をとっている福原由紀子さんの携帯電話の通話記録が盗み出されていることがわかりました。
第一の創価大剣道部監督の事件を捜査していた警視庁の刑事が、佐藤さんと福原さんに接触。「あなたがたの通話記録も流出している」と述べて捜査への協力を求めました。二人は警察に協力し、一度は調書までつくりました。
ところが突然、警察は取調べを中止し「間違いだったようだ」と言い出し、創価大学剣道部監督の女性問題だけを立件しました。立件されたこの事件で創価学会は学会副会長など11人もの弁護団を編成。法廷では事実関係を一切争わず、ひたすら「私的で一過性の事件」と主張し、一回だけの公判で有罪が確定。佐藤さんらの事件はヤミに葬られようとしたのです。
異様だったのはこの判決が言い渡された法廷。判決が有罪であるにもかかわらず、被告も学会の弁護団も涙を流さんばかりの喜びよう。佐藤さんら2人は警察の対応に不審を抱き、これを東京地検に告発。ジャーナリストの斎藤貴男さんら5人が呼びかけ人となって「真相究明を求める会」を結成。一万人を超える署名を地検に届けました。
今回の逮捕は、決定的な意味を持ちます。まず警察が不問にした、佐藤さんら2人の通話記録の盗み出しについても、検察は犯罪事実を認定したということです。そして、逮捕された嘉村容疑者は、佐藤さんも福原さんも知る立場にない以上、誰が嘉村容疑者にこの二人の通話記録を盗み出させたのか、これが最大の問題です。
その者こそ、事件の主犯格ということになります。この事件は女性問題などではなく「私的な一過性の事件」などといういいわけは通用しません。涙を流して喜んだ学会の弁護士たちも、さぞかし顔色を変えていることでしょう。
創価学会に批判的な活動家の携帯電話の通話記録を、学会員のNTTドコモ関連会社社員を使って盗み出させるという、この犯罪を指示し行わせたのはいったい誰なのか。そして警視庁はいったん調書まで作っておきながら、なぜ突然「間違いだったようだ」などと豹変したのか。いよいよ事件の核心が明らかにされようとしています。
太子町で、わが党の演説会に参加してくださった方のお宅に「あなた共産党の演説会に行ったでしょ」と訪問してくる創価学会。私が「旧ソ連・東欧や北朝鮮の秘密警察さながら」と表現したのは決してオーバーではなさそうです。