日刊ゲンダイ「NHK王国徹底研究」(連載第九回、9月10日付)
(前略)・・・天下り幹部の”役得”は他にもある。U氏が社長を退任する直前のことだ。約1週間にわたってU氏はイスタンブールからパリ、プラハ、そして再びパリへと回るヨーロッパ視察に出かけた。いったい何の視察だったのか。この問題を参院総務委員会で取り上げた宮本岳志前議員(共産党)は言う。 「前任の社長も退職直前にスイスに行っています。これらは退任する社長向けの慰安旅行ではないのかと思って質問しました」 これに対し、NHKの山田勝美理事(当時)は「全くの事実無根、本人の名誉を著しく傷つける」と気色ばみ、視察の目的をこう説明した。 「NHKとNHKプロモーションがトルコ関連の展覧会を開く予定になっていて、その下見と今後の業務展開に資するために現地の美術館、博物館を訪れたものです」 宮本前議員はあきれる、「帰国して2週間後には退任する社長がリサーチに行くなんてあり得ますか。こんなバカな説明で国民が納得すると思っているのでしょうか」 NHKは放送で総務委員会の審議を紹介する番組を流すが、「私の疑惑追及の部分は見事に抜け落ちていました」(宮本岳志氏=前出) NHK幹部の天下りの実態も国民の目から隠されている。(つづく)
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