【宮本たけし物語】 ――強く優しく《下》
<障害者に優しい駅へ奮闘>
大阪府内で障害者の鉄道事故があると、宮本議員は必ず現場を調査します。
4年前の南海岸和田駅。視覚障害者が車両連結部を入り口だと誤認してホームから転落しました。かけつけた宮本議員は防止対策を要求。翌年、全車両の連結部に転落防止用のホロが取り付けられました。
私鉄5社の全駅を調査
事故現場に足を運ぶのは「障害者、お年寄り、すべての人が大切にされる社会をつくる」という信条からです。
1999年に成立した交通バリアフリー法。宮本議員は参院で、国や自治体・交通事業者の責任を明確にするよう主張、法律の充実を求めました。
昨年9月には、大手私鉄5社の大阪府内全駅と車両の現状をアンケートした調査結果を発表。駅のエレベーターや車いす対応トイレの設置状況などを明らかにしました。
「宮本さんの調査は鉄道関係者にとっても大いに参考になります」というのは南海電鉄駅員の脇彬樹さん(58)。「私鉄で働く有志が集まって利用しやすい交通をめざす運動に、私はかかわっています。バリアフリーはまだ不十分で、私鉄ごとに格差もあります。宮本さんの調査にもとづいて、鉄道会社に要望や意見を出していきたい」
障害者自身の立場に立って
「テレビのニュースに字幕をつけて」と願う聴覚障害者にこたえ、国会で何度も取り上げて生放送の字幕化を実現。「投票所に行くのは命がけ」という難病患者の声にこたえて、総務相への申し入れもして代筆での郵便投票が可能に…。
宮本議員の奮闘は多くの人を激励しています。大阪視覚障害者の生活を守る会会長の千田勝夫さん(54)はいいます。
「2年前、盲人用無料郵便の存続を求めて国会前で座り込んだとき、宮本さんはギターを片手にフォークソングで激励してくれました。障害者が事故に巻き込まれるとすぐにかけつけたり、障害者の集まりにも時間の許す限り顔を出します。私たちの身になって、すぐに対応するんです。人と人とのつながりを大切にしているからでしょう。引き続いてがんばってほしい」
(「しんぶん赤旗」6月18日付「大阪・奈良・和歌山のページ」掲載)
|