続・ハンナン牛肉偽装 癒着の構図<17>
「同和食肉利権の闇をよく追及してくれた」−。 連載に読者から激励がよせられています。大阪府堺市のタクシー運転手の男性は、こんな電話をかけてきました。「ほかの新聞には、牛肉偽装事件の進展はのってるけど、肝心の背景がわからへん。『解同』タブーにズバリ切りこんでいるのは『赤旗』だけや」 さらに続けてこういいました。 「この前の参院選は、他のとこやったけど、今回は共産党に入れる。利権がはびこる一方で、年金は改悪・・・。ひどい政治をなんとかして」
自民議員も評価 ハンナン元会長・浅田満被告らの牛肉偽装事件では、日本共産党の国会での追及が、大きな役割をはたしました。 「タブーを追及した勇気ある質問」。自民党議員からもそう評価されたのが、2002年7月10日の富樫練三参院議員の質問。BSE(牛海綿状脳症)対策事業の買い取り牛肉の大阪分全量がハンナン系の冷凍倉庫に保管され、それが早々と焼却処分された−。牛肉偽装事件追及の端緒といえる内容でした。 農水省畜産部長が銀座の高級肉料理割ぽうで、浅田被告らの接待を受けていた。それも牛肉買い取り事業の開始直前に−。今年5月19日、小林みえこ参院議員は農水省生産局長にこの重大事実を認めさせました。 さらに6月3日の参院農水委員会では、宮本岳志議員がせまりました。問題の接待で畜産部長と担当者は飲食代を支払っておらず、国家公務員倫理法で義務づけられている届出もしていなかった−。農水省と浅田被告の癒着ぶりが鮮明になりました。大阪選挙区に立候補する自民党元府議は浅田被告の豪邸で接待を受け、超高級牛肉のお土産をもらってきました。宮本議員との対比は鮮やかです。
答弁訂正し陳謝 浅田被告と国会議員の親密な関係もクローズアップさせました。緒方靖夫参院議員の質問で、浅田被告やハンナン関連企業から政治献金やパーティ券で資金援助を受けている議員の全容が明らかになりました。中川昭一経産相は、緒方議員の質問に200万円分のパーティ券を購入してもらったことを認めました。5月18日には、新たに100万円分あったことも認め、「もうない」といっていた答弁を訂正し、陳謝する事態に。 ハンナングループ企業の産地偽装を内部告発にもとづいて追及したのは大沢たつみ参院議員でした。BSEの検査済み証明書を悪用した国産牛肉の産地偽装を行っていたことを明らかにしたのです。 牛肉偽装事件にからんで全市長が辞職に追い込まれた大阪府羽曳野市では、参院選に引き続いて市長選がおこなわれます。日本共産党や民主団体、広範な市民つくる「公正・民主的な羽曳野市政をつくる会」が擁立するのは、元日本共産党市議の杉山やよいさん。 津田一朗元市長のもとで、日本共産党市議として津田市政を支えた黒川寿満男さん(63)は力をこめます。 「私も『解同』にひどい目にあわされた。しかし、津田さんと力を合わせて市民の利益を守るために必死でがんばった。その姿勢が市長のきさくな人柄とともに信頼につながり、四期の市政となりました。偽装事件がらみの市長選。参院選と合わせて政治の流れを変える絶好の機会です」
(しんぶん赤旗 2004年6月23日付)
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